こんにちは
さとう塗そうです。
外壁の塗り替えやDIYで塗料を使ったあと、
「少しだけ余ったけど、どうやって処分すればいいの?」
と悩んだことはありませんか?
実は、塗料はそのままごみに出すのはNG🙅🏻♀️🙅🏻🙅🏻♂️。
間違った廃棄方法は、環境汚染や火災事故の原因になることもあります。
この記事では、
◎一般家庭でもできる安全な塗料の廃棄方法
◎水性・油性・スプレー缶それぞれの処分手順
◎やってはいけないNGな捨て方
をプロの視点で解説していきます。
よろしければ、最後までお付き合いください😊
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【なぜ塗料は簡単に捨ててはいけないのか?】
塗料は、顔料・樹脂・溶剤・添加剤などの化学成分からできています。
特に「油性塗料」には、トルエンやキシレンなどの有機溶剤が含まれており、強い臭いや引火性があります。
そのため、次のような理由から一般ごみとして廃棄することは禁止されています。
- 火災の原因になる危険性がある
- 下水に流すと環境汚染を引き起こす
- 一部の成分は有害物質として扱われる
つまり、塗料は「燃えるごみ」「燃えないごみ」どちらにも分類されず、自治体ルールに沿った処理が必要なのです。
【塗料のタイプ別にみる正しい廃棄方法】
塗料は主に「水性塗料」と「油性塗料(溶剤系)」に分かれます。
タイプごとに安全な処分方法が異なるため、まずは自分が使った塗料の種類を確認しましょう。
1. 水性塗料の廃棄方法(家庭で処理できる)
水性塗料は水で希釈されるタイプで、扱いやすくDIYでも人気です。
ただし「液体のまま流す」のはNG。きちんと固めてから捨てる必要があります。
正しい処分手順:
- 塗料を固める
- 市販の「塗料凝固剤」や「ペイント固化剤」を使いましょう。
- 市販の「塗料凝固剤」や「ペイント固化剤」を使いましょう。
- 完全に固まるまで待つ
- 手で触ってもベタつかない状態になるまで乾燥させます。
- 手で触ってもベタつかない状態になるまで乾燥させます。
- 燃えるごみ(可燃ごみ)として廃棄
- 自治体によっては「不燃ごみ」扱いの場合もあるので、事前確認を忘れずに。
- 自治体によっては「不燃ごみ」扱いの場合もあるので、事前確認を忘れずに。
💡ポイント:
- 使用後の刷毛・ローラーは、乾燥させてから廃棄。
- 洗った後の排水は、そのまま流さず沈殿物を凝固剤で固めてから処分。
2. 油性塗料の廃棄方法(慎重に扱う必要あり)
油性塗料はツヤ・耐久性に優れていますが、成分が揮発性で可燃性が高いため、処分には特に注意が必要です。
正しい処分手順:
- ふたを開けて完全に乾燥させる
- 風通しの良い場所(屋外の日陰)で数日間かけて固める。
- 揮発した成分を吸い込まないようマスク着用をおすすめします。
- 風通しの良い場所(屋外の日陰)で数日間かけて固める。
- 乾燥後は燃えないごみとして廃棄
- 液状が残っている場合は「産業廃棄物」とみなされます。
- 液状が残っている場合は「産業廃棄物」とみなされます。
- 大量に余った場合は業者へ依頼
- 自治体での回収対象外となるため、専門の廃棄業者に依頼するのが安全です。
- 自治体での回収対象外となるため、専門の廃棄業者に依頼するのが安全です。
⚠️注意点:
- 半乾き状態で捨てると自然発火の危険性あり。
- 排水溝・トイレに流すのは厳禁!環境汚染の原因になります。
3. スプレー缶塗料(ラッカースプレー等)の廃棄方法
スプレータイプの塗料は、中にガスが入っているため、扱い方を誤ると爆発の危険があります。
次の手順で安全に処分しましょう。
正しい処分手順:
- 屋外の風通しの良い場所で完全に使い切る
- 新聞紙やダンボールに向けて空吹きし、中身とガスをすべて出し切ります。
- 新聞紙やダンボールに向けて空吹きし、中身とガスをすべて出し切ります。
- 缶を振って液体音がしないか確認
- 自治体のルールに従って廃棄
- 最近は「穴あけ不要」が主流ですが、地域によって異なるため要確認。
- 最近は「穴あけ不要」が主流ですが、地域によって異なるため要確認。
⚠️やってはいけないこと:
- 屋内で空吹きする
- 火気の近くで処理する
→ 爆発や火災の危険があります。
【塗料缶や容器の捨て方】
使い終わった塗料缶も、中身が完全に乾いてから廃棄しましょう。
- 水性塗料の缶:乾燥後、金属ごみや資源ごみとして出します。
- 油性塗料の缶:中身が残っている場合は廃棄業者へ依頼する必要があります。
- プラスチック容器:汚れを落としてからプラごみとして廃棄する、または完全に乾かしてから可燃ごみとして出します。
塗料が固まっていない状態で出すと、清掃センターで拒否されることもあります。※自治体ごとに異なるため確認は必須です。
【絶対にやってはいけない塗料の廃棄方法3選】
- 排水溝やトイレに流す
→ 下水処理施設では分解できず、河川や地下水の汚染に。 - 庭や地面に捨てる
→ 土壌汚染や植物への悪影響が出る恐れがあります。 - 半乾きのまま可燃ごみに出す
→ 可燃ガスが発生して、自然発火のリスクあり。
どれも一見「少量なら大丈夫」と思いがちですが、環境にも人体にも悪影響を与えるため、必ず正しい方法で廃棄しましょう。
【産業廃棄物処理業者に依頼する場合】
大量の塗料が残った場合や、業務用塗料を扱う場合は、個人で処理できません。
その場合は、産業廃棄物処理業者への依頼が必要です。
依頼の流れ:
- 業者に塗料の種類・量を伝える
- 回収・運搬・適正処理を依頼
- 廃棄証明書を発行してもらう(事業者の場合)
実際、さとう塗そうでも塗装工事後に余った塗料は、
- 使えるものは再利用・保管
- 使用期限切れ・乾燥不可のものは産廃業者で処理
を徹底しています。
これは「地域と環境を守るための責任」として、創業以来大切にしている取り組みです。
【塗料を無駄にしないための工夫】
塗料の処分に悩まないために、“余らせない工夫”も大切です。
💡プロが実践する3つのポイント:
- 必要量を正確に計算する
→ 塗る面積(㎡)×塗布量(kg/㎡)で必要量を算出。 - 小容量サイズを選ぶ
→ 最近は500mlや1Lなど、使い切りサイズが豊富。 - 余った塗料は密閉して保管
→ 直射日光・湿気を避ければ、1年程度再使用も可能です。
「どうせ捨てるから」と大量購入するよりも、“必要な分だけ買う”が賢い選択です。
【さとう塗そうの取り組み】
さとう塗そうでは、塗料の使用から廃棄まで環境配慮型の施工管理を徹底しています。
- 使用後の塗料・溶剤はすべて専門業者へ適正処理
- 現場での廃棄物も分別・回収を徹底
- 人にも環境にもやさしい低VOC塗料・水性塗料の採用
「きれいな仕上がり」だけでなく、「地域の環境を守る塗装」を目指し、日々丁寧な仕事を心がけています。
【まとめ|塗料の廃棄は“正しい手順”がすべて】
塗料の種類 | 処分方法 | 注意点 |
水性塗料 | 凝固剤で固めて可燃ごみへ | 液体のまま排水はNG |
油性塗料 | 完全乾燥→不燃ごみ | 半乾きで廃棄NG・発火注意 |
スプレー塗料 | 屋外で使い切る→資源ごみ | 火気厳禁・換気必須 |
塗料は「ただのゴミ」ではなく、扱い方次第で危険にもなる化学製品です。
正しい処分方法を守れば、環境にもやさしく、安全に片付けることができます。
【最後に:処分に困ったら、専門家へご相談ください】
「余った塗料をどう処理すればいいか分からない」
「古い塗料缶がたくさんあって困っている」
そんな時は、無理に自分で処理せず、ぜひさとう塗そうへご相談ください。
長年の経験と知識を活かし、安全で環境に配慮した塗料処分方法をご案内いたします。
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本日もさとう塗そうの【塗装のあれこれブログ】をご覧いただき、ありがとうございました。
