こんにちは
さとう塗そうです。
今回は、「お寺 屋根塗装~上塗り編~」の様子を紹介していきます。
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前回までのブログでは、これまでの工程の、
「洗浄」
「ケレン作業」
「下塗り・さび止め(プライマー)」
と、屋根を守るための下地づくりについて紹介しました。
そして今回の工程は、いよいよ塗装工事の最終段階。
屋根の美観と耐久性を仕上げる「上塗り」です。
完成にグッと近づく工程ではありますが、
実はこの最後のひと手間こそ、
仕上がりの美しさや塗膜の寿命を左右する、
とても大切な工程でもあります。
見た目だけでは分からない部分だからこそ、
職人の感覚や経験が大きく表れる作業となります。
◾︎上塗りとは何か?
塗装工事では、一般的に
- 下地処理
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り(トップコート)
という流れで施工をおこないます。
トップコートとは、塗装工程の最後に施工する仕上げ塗装のこと。
言い換えると、「塗膜の最前線」。
雨・雪・紫外線・温度差・湿気など、
屋根が日々受ける外的ダメージを直接受け止める役割があります。
つまり、屋根を長持ちさせるための
【最終防衛ライン】とも言える存在です。
◾︎お寺屋根特有の難しさ
お寺の屋根は、一般住宅と比べても独特な形状をしています。
曲線が多く、反りや勾配があり、繊細な納まりが特徴です。
さらに今回は、細かな凹凸が連続する板金形状の波板もあります。
平らな屋根とは違い、塗料を均一に仕上げるためには、角度や塗布量の調整が必要になります。
塗り残しが出ないように。
塗膜が厚くなり過ぎないように。
艶がムラにならないように。
こうした細かなバランスを取りながら、丁寧に仕上げていきます!!
◾︎ローラーで整える、塗膜の厚み
今回のトップコート工程では、ローラー施工を行いました。

ローラー塗装は、一見シンプルに見える作業ですが、実際には非常に奥が深い施工方法です。
ローラーの転がし方ひとつで、
- 塗膜の厚み
- 艶感
- 表面の均一さ
- 耐久性
が変わってきます。
塗料は「ただ塗れば良い」わけではありません。
均等な厚みを作ることで、初めて塗料本来の性能を発揮します。
厚すぎれば乾燥不良や垂れにつながり、薄すぎれば十分な保護性能が得られません。
だからこそ、職人は手の感覚で塗膜を整えています。
雪止めアングルの内側のような、細部もローラーの大きさを使い分け、塗り込んでいきます。

◾︎吹き付け施工で細部まで均一に
屋根の形状によっては、ローラーだけでは届きにくい部分もあります。
そのため、細かな部分には吹き付け施工も併用しました。

吹き付け施工の特徴は、塗料を霧状にして均一に塗布できること。
凹凸の奥まで入り込みやすく、繊細な屋根形状との相性が良い施工方法です。
ただし、吹き付けは塗料が飛散しやすいため、養生が非常に重要になります。
今回はエアコートガンを使用しました。
エアコートガンは、塗料を高い圧力で押し出し、空気の力で細かい霧状にして吹き付ける機械です。
ローラーでは届きにくい細かな凹凸まで均一に塗ることができるため、お寺屋根のような複雑な形状にも適しています。
また、噴出する塗料より外側に空気の層ができるため、塗料の飛散を防ぐことができます。
周囲への配慮を徹底しながら、塗料が必要な場所へしっかり届くよう調整していきます。
◾︎実は、仕上げ工程ほど気を遣う
トップコートは、最後の工程。
つまり、「やり直しが難しい工程」でもあります。
下塗りや中塗りでは多少の調整ができても、
仕上げ塗装では細かな傷や汚れが目立ちやすくなります。
だからこそ、施工中の動きにも注意が必要です。
例えば、
- 足場との接触
- 衣服の擦れ
- 道具の接触
- 乾燥前の触れ
これらが仕上がりに影響を与えることがあります。
見た目には分からないほど小さな傷でも、光の当たり方によって目立つことがあります。
私たちは日頃から塗る技術だけではなく、
【傷をつけない動き】も意識しています。
◾︎光の当たり方で見える美しさ
トップコートが仕上がると、屋根全体に深みが生まれます。
単純に「色が付いた」というだけではありません。
・光の反射。
・陰影。
・屋根の立体感。
これらが整い、建物全体の印象が変わります。
特にお寺の建築は、屋根の存在感が大きいため、仕上がりが建物全体の雰囲気に直結します。
・ 落ち着いた艶。
・ 深みのある色味。
・ 均一な塗膜。
派手ではなく、静かな美しさ。
それが、お寺屋根に求められる仕上がりだと感じています。
◾︎塗装は「隠す工事」ではなく「守る工事」
塗装というと、「見た目をきれいにする工事」と思われることがあります。
もちろん、美観も大切です。
ですが、本来の役割は「守ること」
・屋根を守る。
・建物を守る。
・ 長く使い続けるために、劣化を遅らせる。
塗装は、傷んでからおこなうだけではなく、傷み過ぎる前におこなうことで建物への負担を減らすことができます。
お寺のような長い歴史を持つ建物ほど、その考え方が大切になります。
◾︎見えない部分にこそ、施工の差が出る
完成すると、工事中の工程は見えなくなります。
「どのくらい丁寧に塗ったか」
「どれだけ均一だったか」
「どれだけ配慮して施工したか」
それらは完成写真だけでは伝わりません。
ですが、年月が経つと少しずつ差が出てきます。
・塗膜の持ち。
・色の変化。
・ 剥がれ方。
・ 艶の残り方。
だからこそ、見えなくなる部分を丁寧に積み重ねていくことが大切だと感じています🍀.*
◾︎屋根は、普段見えない場所だからこそ
普段、屋根をじっくり見る機会は少ないと思います。
ですが、建物の中で最も過酷な環境にある場所でもあります。
雨風を受け続け、紫外線にさらされ、季節の変化に耐えています。
気づかないうちに劣化が進んでいることも少なくありません。
だからこそ、「まだ大丈夫」と思っている時期の点検が、結果として建物を守ることにつながります。
◾︎最後に…
トップコートは、ただ塗って終わる工程ではありません。
今まで積み重ねてきた工程を守り、完成へとつなげる大切な仕上げです。
最後の工程だからこそ、より丁寧さが求められます。
全ての建物の塗装工事に携わる時は、
「今だけ」ではなく、【これから先】を
意識して施工しています。
塗装は完成した瞬間がゴールではなく、そこから建物を守り始めるスタートでもあります。
もし屋根や外壁の状態が気になっている方がいらっしゃいましたら、まずは今の状態を知るところから始めてみるのも良いかもしれません。
住まいも建物も、早めの気づきが長持ちにつながりますよ( *´꒳`*)☝🏻 ̖́-
お気軽にご相談くださいね¨̮⃝
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本日もさとう塗そうの【塗装のあれこれブログ】をご覧いただき、ありがとうございました。