こんにちは。
さとう塗そうです。
今回は、「テーブル天板の塗装」についてご紹介します。
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毎日使うテーブルは、気づかないうちに
少しずつ傷みが進んでいきます。
食事をする場所。
家族が集まる場所。
書き物をしたり、趣味を楽しんだりする場所。
暮らしの中心にある家具だからこそ、
長年使い込まれた味わいもあります。
しかしその一方で、
- 表面が白っぽくなってきた
- ツヤがなくなった
- 細かな傷が増えた
- 汚れが落ちにくくなった
- 塗膜が剥がれてきた
こうした変化が出てくることもあります。
今回のテーブルも、長く大切に使われてきた一台でした。

見た目にはまだ使える状態でも、
表面の塗膜には劣化が進み、手触りや質感にも
変化が出ていました。
「買い替える」ではなく、
「今あるものを整えて、これからも使い続ける」
そんな選択肢のひとつとして
「塗装」によるメンテナンスをおこないました。
◾︎塗装前の状態確認
~まずは塗膜の状態を見極める~
塗装工事で最初に大切なのが、
【現在の状態確認し把握する】ことです。
塗装工事というと、すぐに塗り始めるイメージを
持たれることがありますが、実際には
最初の確認作業がとても重要です☝🏻 ̖́-
シンナーで拭き取ることで、
・油汚れの除去
・使用する塗料との相性チェック
をすることができます。

今回のテーブル天板では、
- 表面のツヤの低下
- 細かな擦り傷
- 長年の使用による塗膜疲労
- 部分的な塗膜の弱り
が確認できました。
使用頻度の高い場所では、
黒く変色も見られました。

特にテーブルの天板は、日常生活の中で最も
負荷がかかる部分です。
熱い物を置く。
水分が付く。
手で触れる。
物を引きずる。
こうした積み重ねによって、表面の保護層である
塗膜が徐々に弱くなっていきます。
この状態でそのまま上塗りすると、
古い塗膜が原因で密着不良を起こす
可能性があります。
だからこそ、最初の「見極め」が重要になります。
◾︎全面研磨
~古い塗膜を整える大切な工程~
今回の工程で特に時間をかけたのが、
全面研磨です。
テーブル天板の塗装では、
この工程が仕上がりを大きく左右します。
単純に表面を削るだけではありません。
目的は、
- 古い塗膜を均一に整える
- 傷や凹凸をならす
- 密着しやすい下地を作る
- 木の表情を整える
という重要な役割があります。
長年使われた家具は、部分ごとに傷み方が異なります。
よく使う位置。
手が当たりやすい場所。
日差しが当たる場所。
それぞれ劣化の進み方が違うため、
均一な状態に戻すには丁寧な研磨が必要です。
テーブルの天板のように広い面では
ベルトサンダーを使用します。
広範囲を均一にペーパー当てをすることができます。

◾︎「削る」ではなく「整える」
研磨と聞くと、「大きく削る作業」を
イメージされる方もいます。
ですが、実際には違います。
必要以上に削ってしまうと、
- 木の風合いが変わる
- 表面が波打つ
- 木目の印象が変わる
といった影響が出ることがあります。
大切なのは、傷みを消すことだけではありません。
木の質感を残しながら、次の塗装が
きれいに乗る状態へ整えること。
この加減は、経験による判断が必要になります。
ペーパーの番手(目の粗さ)を徐々に
粗目から細目へと付け替え、
天板の表面を整えます。

◾︎研磨後のチェック
~塗る前の最終確認~
全面研磨が終わった後は、
すぐ塗装には入りません。
再度、状態確認をおこないます。

ここで確認するのは、
- 研磨ムラがないか
- 傷が残っていないか
- 塗膜の残りがないか
- 木目の状態が均一か
という部分です。
塗装は【隠す作業】ではありません。
むしろ塗装をすると、下地の状態が
より目立つことがあります。
だからこそ、塗る前の確認が重要になります。
※テーブル天板の全面研磨後

旧塗膜や傷を取り除くことができました☝🏻 ̖́-
◾︎ウレタン塗装
~家具に適した保護性能~
下地が整ったら、最後にウレタン塗装を
おこないます。
ウレタン塗装は、家具塗装でよく使われる
仕上げ方法のひとつです。
理由は、
- 塗膜により表面に汚れが付きにくい
- 水分に比較的強い
- 適度なツヤ感が出る
- 日常使いに向いている
という特徴があるためです。
特にテーブル天板は、毎日使う場所。
塗装後の見た目だけではなく、
耐久性も重要になります( *´꒳`*)💡 ̖́-
◾︎木目を活かした仕上がり
今回のテーブルは、木目がとても美しい素材でした。
塗装の役割は、色を付けることだけではありません。
【木そのものの表情を活かしながら、保護する】
そのバランスが大切です。
木目が見える仕上がりは、
人工的な均一感ではなく、
自然な温かみがあります。
新品のように「作り替える」のではなく、
「元々の良さを取り戻す」
そんな仕上がりを目指しました🍀.*
ウレタン塗装も
下塗り・中塗り・上塗り
と3回塗り重ねます。
まずはじめに、下塗りをします。

乾燥後、ペーパーを当て表面のザラつきを
取り除きます。

ペーパー当てをしたら、
掃除機で表面の粉をお掃除します。

中塗りをしたら…

1晩しっかりと乾燥させ、ペーパー当てをします。

木目に入った粉を掃除機で吸います。

掃除機をかける前

と、掃除機をかけた後では

こんなにも変わります👀✨
このひと手間が、
きれいな仕上がりに直結しています( *´꒳`*)
最後に上塗りをかけたら、完成です。

◎施工後

黒く変色していた場所も全体と
馴染ませることができました( *´꒳`*)
今回は、テーブルの脚に合わせて、
「ウレタン塗装 3分つや」で仕上げました😊

◾︎テーブル塗装は「暮らしを整える」工事
家具塗装は、住宅塗装とは少し違う分野ですが、
考え方は同じです。
傷んだ部分を整え、
これから先も長く使える状態に戻す。
暮らしの中で使うものだからこそ、
見た目だけではなく、触れた時の感覚も
大切になります。
テーブルは毎日使う家具です。
何気なく触れているからこそ、
劣化には気づきにくいことがあります。
- 表面がザラつく
- コップ跡が残る
- 色がくすむ
- 水が染みやすい
こうした変化は、メンテナンス時期の
サインかもしれません。
◾︎家具も「塗り替え」で長く使える
塗装というと、
外壁や屋根をイメージされる方が
多いかもしれません。
ですが、家具も同じようにメンテナンスが
できます。
特に無垢材や天然木の家具は、
塗り替えることで再び美しさを取り戻せます。
思い出のある家具。
長年使ってきた家具。
買い替えたくない家具。
そうした家具だからこそ、
塗装という方法が選ばれることがあります。
◾︎まとめ
テーブル天板の塗装は、単純に塗るだけではありません。
- 状態確認
- 全面研磨
- 下地チェック
- ウレタン塗装
ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねることで、
仕上がりが大きく変わります。
家具は、暮らしの時間を積み重ねる存在です。
だからこそ、傷みが出た時に「終わり」ではなく、
「整える」という選択肢もあります。
毎日使うものがきれいになると、
暮らしの中の空気も少し変わる気がします。
そんなお手伝いができればと思っています。
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本日もさとう塗そうの【塗装のあれこれブログ】をご覧いただき、ありがとうございました。